ぐんめんひみつきち

見た映画の忘備録

カイジュウに9パラが効くかよ!

ゴジラを見てきたよ。
多大にネタバレ含むのでちうい。



これでいいような、これじゃないような。ってのが最初の感想。
映画としてはかなり面白いし間違いなく今年のベスト映画ランキングに食い込んでくるんだけど、ゴジラとして考えると中々評価に困る。
最初の作品ぐらいはゴジラ単体で行って欲しかったってのもあるけど、そうすると54ゴジラ、84ゴジラの焼き直しになるってのが難しいところ。
ムートーが良い脇役でゴジラを目立たせていたかと言えばそうでもなく、ムートーの方が目立ってたと言っても過言ではないでしょう。
そうすると悪いムートーを正義のゴジラが倒した!!みたいに見えてなんかアレなんだよなあ。
最後のシーンもみんなありがとうゴジラ!みたいな感じで見送ってて、追撃戦やらもう一発核とかなんかあっても良かったんじゃないかなあと、そうすると尺がアレか。んー、ここはすごく困る、これじゃない気は確かにするんだけど、じゃあこれ以上どうしろと?と聞かれるとなんまら難しい。
あとは音楽か、例の曲がないとゴジラを見ている気があんまりしないけどしゃーなしポイント。
兵隊さんの気持ち考えるとアレだけどカイジュウ相手に9パラのMP5じゃどうしようもないな、そもそもムートーの電磁波攻撃が凄過ぎて一般兵装がまるで使い物にならないからなあ、最後のM9ピストル向けるところは最後の意地みたいな感じで大変によろしかった。
映像はすごく、すごく綺麗で予告なんかにもあった降下作戦のところは素晴らしいし戦闘シーンも文句無いし兵隊さん達の頑張りもよく描けてる、ゴジラの咆哮シーンは特に良い、初熱線もここまで引っ張るか!と思ったけど撃つぞ撃つぞ撃ったー!!ってニヤニヤしながら見ちゃった。
続編の気配もあるみたいだし、そう考えると順調な滑り出しなのかな、これが軽いジャブであってくれると嬉しいな。
色々思うところはあるけれど、ゴジラを作ってくれたことに対する感謝は多大にあるし、マグロ食ってる奴に比べると五万倍素晴らしいし正直ここまでやってくるとは思ってなかった。
予想外にゴジラしてたからちょっと厳し目の評価になるけど、もっとひどいと思ってた。ゴジラはもう日本の専売特許じゃなくなってしまったなあ。
今日本でゴジラ作ってもゴジラなんてほとんど出ずに恋愛するか、感動をありがとうみたいな作品になりそうでコワイな。
一番印象に残ったシーンは最初の街で一家の車が古めのフォレスターだったのに周りに停めてある車が全部外車だったところです。